◆ お茶の豆知識

茶葉の保存方法

 紅茶は完全発酵茶なので保存期間は長く、缶やアルミ包装の場合は3年、紙包装でも2年間は大丈夫です。 ただしその際に、保管場所は直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保存することをおすすめします。
 冷蔵庫や冷凍庫では、他の食品の臭いが紅茶につきやすく、出し入れの際に水分がぬけ、風味が落ちてしまいますのでおすすめしません。

紅茶のグレード(等級)

 『グレード(等級区分)』とは、品質や味の優劣ではなく仕上げ茶の茶葉のサイズや形状を表す記号です。
下記の等級区分はオーソドックス製法におけるものです。
参考:『日本茶・紅茶・中国茶・健康茶―からだにいいお茶のすべて』

◆F.O.P. (Flowery Orange Pekoe)
枝の先端の新芽で、Floweryつまり花のような香りがし、水色がオレンジ色のものをいい、芯芽(チップス)が多く含まれているものほど上級とされる。

◆O.P. (Orange Pekoe)
新芽の下にある2番目の若葉で、茶葉の長さが7-10mm程度の針金状によじれており、新芽のチップを含むものもあり、水色はオレンジ色で薄い。 オレンジの香りとは関係がない。インド産のダージリンに多い。

◆P.S (Pekoe Souchong)
Pekoeの次の4番目にある葉のことで、中国語の小さな植物という意味で、水色はPekoeよりも濃い赤みがあります

◆S (Souchong)
Pekoe Souchongの次の5番目の葉。

◆T.G.F.O.P. (Tippy Golden Flowery Orange Pekoe)
金色をした上質の芯芽(ゴールデンチップス)が多く含まれているF.O.P.の上級茶葉。

◆F.T.G.F.O.P. (Finest Tippy Flowery Orange Pekoe)
T.G.F.O.P.のさらに上級。

◆B (Broken)
ブロークンとは茶葉が砕かれていることを表します。 上述の様な葉の種類に組み合わせて使われる記号で、ブロークンタイプは通常 よりも濃く出るのでミルクティーに向いています。 (ex.F.O.P.はO.Pのブロークンタイプで2-3mmに仕上げられた茶葉)

◆B.O.P.F (Broken Orange Pekoe Fanning)
B.O.Pをさらにふるいに掛け、2-3mmに仕上げ、紅茶を濃く出すことができる。

◆F (Fannings)
B.O.P.Fをさらにふるいに掛けたもの。

◆D (Dusts)
粉のように細かくなった茶葉。

◆T(Tippy)
新芽の先でよじれて、きれいにとがったものをさす。

◆G(Golden)
金色の産毛がついたもの。