中国茶は製造方法や、発酵度によって味や、性質が大きく異なるため、その種類も豊富です。
中国茶には健康の維持や体の状態を整える効果、リラックス効果などの様々な効用があることが医学的にも実証されているところです。
茶葉には渋味成分のタンニンの一種カテキンが含まれ、抗酸化作用や抗菌作用があります。そして発酵度の低い緑茶などには多くのビタミンが含まれています。
世界各地で飲まれているカメリアシネンシスから製造されるお茶のもととなる、茶樹のルーツは中国、雲南省辺りが原産地とされています。現在の主なお茶の産地も雲南省を含む長江流域であり、各地域が独特のお茶を生産しています。
中国茶の淹れ方
中国茶は多くの種類があり、発酵度も違うため、おいしい淹れ方は千差万別です。それぞれの茶葉に適した淹れ方の基本をおさえ、自分流にアレンジして、そのときの気分にあったお茶を楽しく飲んでいただければ幸いです。
◆お湯について
中国茶はその生産地の水が最も適しているといわれています。自宅で楽しむ場合には水道水が多いと思いますが、その際はいったん沸騰させ、カルキ臭を抜いてからお使い下さい。
香りあっての中国茶ですので、熱湯で淹れることが基本になりますが、不発酵茶の緑茶や、白茶などは、日本茶同様に低い温度で淹れるとうまみや、甘味が引き出されます。
◆茶葉の量
茶葉の種類や茶器によって多少異なりますが、基本的には茶葉が細かいものの場合は少なめに、大きければ増やします。
◆抽出時間
緑茶や白茶の場合は30秒ほどの短時間で香りが出ますが、黒茶などの完全発酵茶は数分かかります。抽出時間によっても味の濃さが変わるので、何度か試して自分にあった抽出時間を探すことも楽しみの一つになります。
抽出回数も紅茶とは違い何煎も淹れることができるので、お湯の量や時間を調節しつつ何度も楽しむことができます。
中国茶とは
◆茶葉の選び方
茶葉には品質のよい茶葉もあれば悪い茶葉もあります。
試飲をして気に入ったお茶でも、購入する前に茶葉の品質をもう一度確かめておきましょう。
【品質を見極めるポイント】
・茶葉の大きさや形状が整っているもの
・茶葉自体の香りのよいもの
【試飲した際に確かめておきたいこと】
・透明な水色
・お湯を注ぐと高い香りを放つもの
・奥深い味と、飲んだ後も香りが残るもの
以上のことを気にとめながらお茶屋さんに試飲をさせてもらいましょう。
◆中国茶の保存方法
中国茶は様々な種類があるために保存期間は茶葉によって異なります。
紅茶のような完全発酵茶の場合は数年間持つものもありますし、プーアール茶に代表される黒茶のように何十年もたった茶葉のほうがヴィンテージものとして高価になります。
それらに対して緑茶や、青茶などは購入後できるだけ早くお召し上がりになることをおすすめします。
【保存のポイント】
・湿気を避ける
・光を避ける
・高温を避ける
湿気を避けるためには密封性の高い茶缶などで保存し、直射日光を避けるためにもガラスなどの缶ではなく ステンレスや陶器製の物がおすすめです。さらに密閉性の高いものを使用することで、茶葉の酸化を防ぎ、 香りや味が低下するのを防ぎます。